人種・民族・外見・風習

タイの少数民族 TOP20 とその分布エリア

2022年1月3日

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タイの少数民族 TOP20 とその分布エリア

2022年1月3日





タイに来て驚くことの一つは、想像していた人たちと違う人種?がいるということだ。多くの人がタイ人をイメージする時、浅黒い肌の南国チックな人たちを思い浮かべるが、実際には日本人よりも肌が白い人も中には結構いる。

マレーシアで見てきたマレー人にはもともとマレー半島にいたものもいるが、インド南部からやってきた移民がマレー人になったケースも多く、マレー人にもいくつかの種類があるのと同じように、タイ人の中でもバンコクのような大都会でいろんな人たちを観察していると実にいろんな人たちがいることがわかる。

ここ数年YouTube動画などでも、タイ人は美人だよね。という今までのタイ人のイメージを覆す動画が伸びたりしたが、その多くが中華系のタイ人である。

そういう動画が流行り出す前に私はそういう記事を人種目線で書いていたこともある。(笑)→私の場合は、男性版だけどね…。以下はそのうちの一つ。イケメンにスポットをあてた記事。東アジア系のあっさりとした顔も、特に芸能界には多いということを伝えたかった。

「タイ人女性や海外の女性からみた、タイのイケメン男子 TOP20」

さて、それら多くの中国(潮州人)をルーツとしているタイ人は、マレーシアやインドネシアの中華系のように、自分たちは中華系だという認識よりも、タイ民族であるという認識の方が強い。これもまた面白いところの一つかもしれない。

で、この記事では以前バンコクで数週間プチ生活してみた時に感じた、タイ人の外見は意外にもいくつかのグループに分けられる。と感じたことを視覚化するために、タイにおける民族の人口ランキングを示した後、タイ国内における民族の分布図も解説していきたいと思う。

それによって私自身もタイ語にさらに興味が持てるようになると思うからだ。

 

20位 ヤオ族

June Owen - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=83127504による

ヤオ族は、全体では350万人ほど。中国(263万人)や、ベトナム(89万人)の民族とも言える。タイには、4万人ほどいると言われている。ヤオ族のほとんどが中国の国境沿いに住んでおり、ミエン語を話す。

 

19位 リス族

リス族は、全体では120万人ほど。中国の雲南省、四川省のみならず、インドの北東部にもいる。タイにはたったの4万人ほどしかいない。話す言語は、四川彝語(しせんいご)。ちなみにインド北東部には東アジア系の顔立ちをした人たちが多く住んでおり、それは以前この記事でまとめた。

「インド人が白人のような顔をしている理由と、インド北東部に日本人のような民族がいる理由」

またインドはヨーロッパ以上に話されている言語数が多く、その中でも北東部に住む日本人に近い人たちによって話される言語も多くあるということも以前記事で書いたので参考に。

「インドにおけるネイティブ言語ランキング TOP30」

 

18位 ルア族

ルア族はタイに4.8万人ほどいると言われている。謎のな部分も多いらしく、写真をみるからに明らかに謎な部分が多そうなのは頷ける。

 

17位 タイ・ヤー族

タイには5万人ほどいる模様。ウィキペディアでも見出しがなく、これもまた謎の民族。

 

16位 ニャウ族

タイには5万人ほどいる模様。ニャウ族の情報もかなり少ない。YouTubeで、「Nyaw people」と検索しても再生回数が少ない動画が何個か出てくるだけ。ニャウ族は、ラオスの古い王の子孫であると信じられている模様。

 

15位 ソウ族

タイに7万人ほどいる模様。英語表記では「Sô」と呼ばれているが、検索してもあまりひっからなく調査が必要。

 

14位 タイ・ルー族

タイ・ルー族はタイには8.3万人程度。全体では、55万人ほどいて、中国(28万人)、ラオス(12万人)ほどいる模様。また、タイ・ルー族は、ミャンマーでは以下にでてくるシャン族に分類されるのだとか。

 

13位 シャン族

シャン族はタイに9.5万人程度。ミャンマーに多い民族でミャンマーには、500万人ほどいるとも言われている。

 

12位 ラフ族

ラフ族は、タイに10万人程度。中国に72万人。そのほか、ミャンマー、ラオス、ベトナムなども合わせれば、全体で100万人ほど。ラフな格好をしているわけではなさそう・・。

 

11位 モン族 (Mon)

モン族は、タイに11万人いて、ミャンマーに100万人いると言われている。8位のモン族(Hmong)とは違うので要注意。

 

10位 プアン族

プアン族はタイに20万人。ラオスに10万人、カンボジアに5000人いる模様。タイに一番多い民族であるのがポイント。タイの民族は中国の民族と被ることが多いのが、中国の民族とも被ってない部分もポイントかもしれない。

 

9位 ラオ族

ラオ族とはラオス人のことである。タイの少数民族の一つになっているのも面白い。タイには22万人ほどいて、ラオスには342万人ほどいる。

 

8位 モン族 (Hmong)

モン族は、中国(942万人)、ベトナム(139万人)、ラオス(49万人)、米国(32万人)、タイ(25万人)と主に中国やベトナムの民族。11位のモン族 (Mon)とは別物なので要注意。

 

7位 クイ族

クイ族はタイに40万人ほど。カンボジアに3.7万人、ラオスに、4.2万人ほどいる模様。

 

6位 プー・タイ人

プー・タイ語を話す民族はタイに47万人ほど。

 

5位 カレン族

カレン族はタイに100万人ほど。ミャンマーには360万人ほどいるので、ミャンマーの民族ともいえそう。

 

4位 クメール族

クメール族はタイには120万人ほど。カンボジアでは1600万人ほどで、カンボジア最大の民族。ベトナムにも、131万人とかなり多い。クメール王朝(802年 - 1431年)が現在のタイ王国にも及んでいた時期の名残か?

 

3位 マレー族

200万人〜400万人のマレー族がタイに住んでいる。これは意外。逆にマレーシアにはタイ人はこれほど住んでいるだろうか?日本には、何十万人もの韓国人が住んでいるのに、韓国には日本人がほとんど住んでいない現状と似ているような気もする。

ちなみにマレーシアにおいては、マレー人と中華系の対立があったり、色々面白い。

「日本人が知らない、マレーシアにおける中華系とマレー系の民族対立」

「中華系?マレー系?インド系!?どういうこと!?マレーシア人の美女 TOP10」

 

2位 潮州人(中国人)

潮州人をルーツに持つ中国人が、600万人〜900万人いるとされ、そのうち、450万人は完全にタイ人として同化され、140万人は同化されていない。と言われている。




1位 タイ人(シャム人)

タイ人の中でもいくつかのグループに分けられるようで、北方タイ人(イーサーン語=タイ語の方言とされているが言語学上はラーオ語と同じ言語集団)(2000万人)、南部タイ人(550万人)、中央タイ人(2500万人)、北タイ語=チェンマイ語を話す集団(700万人)だったり、大きく分けて4つくらいに分けられるようだ。

他の民族は関係なく、タイ人同士の中でも生まれた地域ごとに顔が違ってくるのだろうね…。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ethnic_groups_in_Thailand

 

ミャンマー人(番外編)

このランキングにはでてこないのだけれども、実際問題として隣国のミャンマー人がタイに出稼ぎに来ていたりなど、わかっている数字だけをみても、141万人(2014年)ほどいるといわれている。タイ人の経済はミャンマー人なしでは成り立たないとも言われているのだけれども、タイにおけるミャンマー人の存在はものすごく興味深いものがある。

Burmese in Thailand

 

 

民族の分布(タイ国内)

黄色=タイ人・プー・タイ人

紫色=マレー族→まさにマレーシアの北部にいるという感じ。

オレンジ色=カレン族→ミャンマーとの国境沿に縦長に住んでいるのでわかりやすい。

赤色=ラフ族→北西部に点在。

ピンク=リス族→北西部のミャンマーに近いあたり。

茶色=モン族(Hmong)→北西部に点在。

黄緑色=クメール族→カンボジアの国境沿いに多いのがわかる。

 

最後に

この民族の多さをみると、いかにバンコクが多くの民族をミックスさせた多民族都市であることがよくわかるかもしれない。これを知った今、昔のようにバンコク=つまらない都市。というのは私の中で変化が起きる可能性もあり、今後タイ語強化期間に入る可能性も否定できない。(笑)




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