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支配階級「エスタブリッシュメント」。国や教育レベルによって意味が違う?






日本ではまだまだ聞くことのない言葉でもある Establishment(エスタブリッシュメント)けれども、この言葉は主に英語圏でよく使われている言葉である。

日本は戦後、特に1970年代頃から一億総中流という言葉が定着したことからもわかるように、欧米諸国に比べ富の格差は割と大きくはなかった。(実際に、格差はあったけれども)

それが1991年代にバブルが崩壊し、目に見えない形で徐々に、中流というよりも、持っているもの、持っていないものという二つに分けられるようになってきている。

しまいには最貧困女子のような、ネットカフェで生活するものまで現れ始めた。その一方、富が他のアジアの国々にシフトしたのか、貧乏しかいなかった中国や東南アジアには中流階級が増えたり、コンピューターの出現により、金融投資などがしやすくなったり、産業が多角化したことにより、従来のようにモノを作ることから、お金によってお金を生み出す手法や、コンピューターを駆使して稼ぎ出す手法によって、その格差は日に日に増しているようにも思える。

つまり何が言いたいかというと、日本人だから金持ち。と思われる時代はとっくに終わり、現在の若者はアジア人と競争しているということだ。

という我々一般庶民の話はさておき、この記事では日本ではあまり聞かないエスタブリッシュメントの意味を調べてみた。

以下、英語圏で使われている Establishment は、国ごとにイメージしているものが違うので、国ごとに紹介していきたいと思う。その前にまず、この言葉の意味を説明していこう。


①外側に立つもの=エスタブリッシュメントとはどういうこと?

まず英語における establish という意味は、e が、外側を意味する out の意味であり、stablish が stand と同じで、立っているという意味である。つまり、Establishment は、外側に立つ人たち。という意味で、大部分の一般人ではなく、それらを陰で動かしている勢力(黒幕)のようなイメージがあるのだ。

ちなみに Establish =設立するという意味であることは多くの人が知っていると思うのだけど、これも語源的に、中にあったまだ準備中のものが外に立つことによって設立したという意味になるのだ。

以下、世界の富のカラクリを述べた後、この定義のもと、エスタブリッシュメントと言われている人たちをどんどん書いていこうと思う。

http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/american_english/establishment?q=establishment


②世界の富の半分以上が数百人の人たちのものというカラクリ

毎年発表されるフォーブスやフォーチューンという世界的な経済誌の億万長者リスト。インターネットのニュースにも毎年この話題が盛り上がる時期がある。

これを毎回読んでいる人はわかるかもしれないけれども、一部の大富豪が持つ富というのは、ものすごく膨大だということだ。その富と言っても、現金で持っている場合もあれば、株式として保有している場合もあるので、毎年その長者番付はその年の株価の動向によって入れ替わったりするのも特徴的。

「大富豪上位8人(そのうち半数はユダヤ人)だけで、世界人口の半分以上の純資産を持つ事実と、日本の上位10人の資産が国民3000万人分である現実」

世界の富だけでなく、日本も同じで、日本は数十年前と違い現在は貯蓄率が低いので、そういう部分も考えれば、日本の上位10人が、国民3000万人分の富を持っていると言っても過言ではないのである。

案外日本でも、このような格差が起きているということは意識されていないかもしれない。けど、これがキャピタリズム(資本主義)というものであり、キャピタリズムが続く限り、その富は持っている側にどんどん増えていくのである。

これは、フランスのトマ・ピケティ経済学者が、「21世紀の資本」という本を出して話題になってテレビにも取り上げられた。



③欧米における「エスタブリッシュメント」

欧米におけるエスタブリッシュメント、つまり今まで国を動かす立場にあった勢力というのは、よく言われるロックフェラー家ロスチャイルド家だと言われている。

金融を始めたのがロスチャイルド、石油王として君臨したのがロックフェラーといえば、わかりやすいだろうか。つまり、現在の社会において必要不可欠な、もっとも大きいもののを握っている巨大なコングリマットである。

そこに、1990年以来、コンピューターという人間の生活に必要不可欠なものが誕生した。

そのこともあり、ビルゲイツの台頭、また日本においても、孫正義など、ITの分野での大富豪が登場してきている。

こういう人たちは、実際は多くの人たちには注目されない。人の何百倍ものお金を持っているのにもかかわらず、一般人はこういった人たちには関心がない。

つまり、本当の意味で言えばエスタブリッシュメントというのは、こういう人たちのことを言う、またはこういう人たちの背後にいる勢力のことを言うのだろうけど、実際は、国、そして教育レベルによって、何がエスタブリッシュメントなのか?というイメージは変わってくることが分かった。


④アメリカにおける「エスタブリッシュメント」



(ニューヨークを一望できるロックフェラーセンター)

アメリカにおいてのエスタブリッシュメントといえば、多くの人が思うのは、政治家、そしてアメリカでものすごく話題になる富裕層である。

日本ではアメリカほど格差について語られないけれども、アメリカでは路上で暮らす若者がいる一方、

「日本の「最貧困女子」より更に上を行く、米国で増える続ける、社会から見捨てられた「白人女性」のホームレス TOP10」

富裕層同士で自分たちの街を作ってしまい、一緒に固まって住むという現象が起きている。つまり、一つの国に、いくつもの国があるイメージ。

「世帯年収1600万円以上の人たちが集うアメリカの町 TOP5」

日本はまだここまでは進んでいない。

人種の多様なアメリカでは、日本人のように富裕層をイメージするよりまず先に人種をイメージするところから始まる。

たとえば、黒人より白人のほうが豊かとか、そういうざっくりしたイメージからだ。そんな中でも、日本人がアメリカに観光するときに訪れるロサンゼルスの中心部やニューヨークの中心部ではなく、郊外に住む富裕層の白人をWASP(ホワイト・アングロサクソン・サバーバン(郊外居住者層)・プロテスタント)と言う。

ちなみに、アメリカ合衆国大統領の中には、歴史的にWASPの男性が多いと言われている。特にブッシュ家と、イギリス王室は繋がっているという話があったり、このWASPは、イギリスからアメリカに渡ってきた人が多いとされている。

ちょっと長々と書いたけれども、アメリカでエスタブリッシュメントといえば、WASPを指すことが多い。ちなみに、WASPだからといって、KKK(クー・クラックス・クラン)のような白人至上主義であるとは限らない。

以下、ヒルトン家、クリントン家など、アメリカにおける王室・皇室的なイメージになっている王家をまとめてみた。

「アメリカの名門一族、名家(王朝・王家)TOP10」

Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/White_Anglo-Saxon_Protestant



⑤イギリスにおける「エスタブリッシュメント」

イギリスの場合、アメリカと違って王族や貴族というものが公式に存在する。王族と言えば、エリザベス女王2世やウィリアム王子がメディアにもたびたび登場するのでわかりやすいが、あまり実態が伝わりにくいのが貴族である。そのことについては別の記事で書いた。(以下の記事では日本ではほとんど報道されない人物を見ることができるだろう)

「現存する英国(イングランド・アイルランド・スコットランド)貴族の頂点、公爵 TOP30」

日本にも明治以降、イギリスの真似をした華族というものが登場し、それぞれに爵位(貴族には5つのランクがある)が与えられ、そのトップである公爵に列せられた人物は以前私のブログでも紹介した。

「日本の旧華族(貴族)階級の頂点「公爵」リスト TOP19」

イギリスにはこのような爵位を持った人たちが今もいるのである。そういう人たちがイギリス人の間では、エスタブリッシュメントと呼ばれている。

その他にも、政治家、上級公務員、上級弁護士、オックスブリッジ学者、イギリスの設立教会の上級教職員、BBCを統括している者、実力のある金融投資家、実業家、王室とかかわりを持つ者など。

最近は、陰のG7サミットともいわれるビルダーバーグ会議が、毎年開催されていることがメディアでもどんどん報道されてきているので、このビルダーバーグ会議に参加するリストをみれば、エスタブリッシュメントを見つけるのは早いかもしれない。

「なぜ日本人は、ビルダーバーグ会議に招待されないのか?」

またロスチャイルド家は、イギリスの貴族の称号も持っているが、エリザベス女王と同レベルだというものもいる。

「ロスチャイルドの五家(フランクフルト、ウィーン、ロンドン、ナポリ、パリ)と、その末裔たちの現在」


⑥日本における「エスタブリッシュメント」

日本におけるエスタブリッシュメントとは、もともと歴史的には天皇家や公家出身の人たち、将軍をはじめとする幕府などが、その頂点であった。戦後も、そのような家柄のものに公爵を与え、終戦に至るまで、日本版の貴族でもある家族は活躍した。

同時に、欧米列強と関わった日本人、日本企業なども影響力を強めたというのも忘れてはいけない。

またITが台頭してからは、ソフトバンクや楽天などの会長が莫大な富を築いたりするまでになっている。もっとも日本の場合、エスタブリッシュメントという存在自体が、アメリカと繋がっているようなイメージもあり、アメリカが指示を出して動いているような感じもする。

つまりこれは日本がアメリカ離れできていないことを意味し、また現状、アメリカに追従していたほうが無難だということでもあるのかもしれない。

また日本人、特に今上天皇が他の国の君主と違うところは、東日本大震災のときのように、国民と同じ目線で話そうとしたりする点ではないだろうか。

称号、権威的にも世界レベルのエスタブリッシュメントを超えた存在でもあるにもかかわらず、日本人らしい和の心をお持ちだ。

よって、オバマ大統領や、フィリピンのドゥテルテ大統領みたいな人は、天皇陛下に深々とお辞儀するのだろう。(今上天皇はフィリピンの一般軍人に対しても立ち止まって一礼している)

「東南アジア、南アジア、中東(アラブ)諸国の歴代大統領による天皇陛下謁見を比較」
「なぜ米国のオバマ大統領が、日本の天皇やサウジの国王にお辞儀しなきゃならないんだ?【アメリカの反応】」




⑦韓国や中国、中東における「エスタブリッシュメント」

韓国においては、サムスンなどの財閥企業、中国においては共産党であり、この二つの国は非常に分かりやすい。

またサウジアラビアを中心として、中東の国の多くには王室があるので、彼らが多くの富を持ち、一般庶民とのその差は歴然である。

それは以下の王室資産ランキングを見てもわかる。天皇家が意外と少ない…。

「皇室は何位?世界で最もリッチな王室(個人資産別リスト)TOP10 と王宮の写真【海外の反応】」

また中東の事実上のエスタブリッシュメントは以下の記事を見ればわかるかもしれない。

「アラブ(中東・北アフリカ)に存在する8つの王室と、マリク(国王)、アミール(首長)、大統領、スルタンの違い」


⑧「エスタブリッシュメント」に反対した有名人

エスタブリッシュメントに反対する勢力。というのは実は案外、誰もが今まで見てきた人たちである。まず、その代表的な人物と言えば、元ビートルズで、日本人妻として当時バッシングを受けたオノヨーコと結婚したジョンレノンのベトナム戦争反対キャンペーンだ。

ベトナム戦争(1955年-1975年)によって軍事産業が潤う。というのは誰でもわかるだろう。この世の中には、人の役に立つ企業と、人の役に立ちながらも二面性を持ち合わせ、人々の争いにも加担する企業がある。

いわゆる軍事産業であるが、国を守る一方、間違った方向に行ってしまうこともある。このような軍事産業を中心とした私企業と軍隊、および政府機関が形成する政治的・経済的・軍事的な勢力の連合体を軍産複合体Military–industrial complex)と言い、このような複合体による利権によって、アメリカが多くの戦争に関わってきたと言われている。

インターネットもない時代の1969年、そんな勢力に対して、当時結婚したジョンレノンとオノヨーコがホテルの一室で平和を宣伝する「ベッド・イン」というキャンペーンが行われた。

今でいえば、レディガガとかビヨンセみたいな超大物セレブが自らの人気度を利用してメディアを活用して宣伝しているのと同じである。

インターネットが普及するまでは、こういう情報が全くと言ってなかったけれども、最近はウィキペディアでも堂々と描かれていることが多く、時代は変わったなぁと感じるものだ。

ちなみにジョンレノンのみならず、こういうエスタブリッシュメントに反対した人たちは亡くなっていることも多い…。

よく話題に上るのがマイケルジャクソンの死についてかもしれない。彼は自らの楽曲の歌詞に、かなりセンシティブなワードを入れていたので…。

また日本ではこういった情報が都市伝説扱いされるのに対して、英語圏では日本よりも、真実として受け止められている傾向があるのも不思議である。

Reference Site
https://en.wikipedia.org/wiki/Anti-establishment
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Establishment

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支配階級「エスタブリッシュメント」。国や教育レベルによって意味が違う? 支配階級「エスタブリッシュメント」。国や教育レベルによって意味が違う? Reviewed by よこいりょうこ on 2月 13, 2016 Rating: 5

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