天皇、ローマ教皇、キリル1世、タイ国王、エリザベス女王、上座に座るのは誰?






2015年くらいから始めたこのブログ。私のブログでは皇室や王室の内容も結構多い。その中でも、天皇系の記事も多い。

で、以下の記事なんか何年もの間、読まれているものだ。


「エリザベス女王が天皇陛下と握手する際に、自ら一歩踏み出す理由」

日本では、天皇が世界で一番偉い。とか、そういう風に信じ込む人が、2010年前後あたりから増えた。


その理由は、天皇を英語に訳すとエンペラーになることであり、エンペラーは国王よりも称号的には上であるという考え方だ。


私もこの考え方に則って、天皇は世界一偉い。ということを思っていた時期もあった。確かに偉いだろう。日本の皇室は、 皇紀2679年(2019年)を表記することからもわかるように、2600年以上の歴史があると言われている。






ま、この皇紀はインドネシアの独立の際にも使われたことは事実なんだけどね…。


「日本やオランダに占領されたにもかかわらず「インドネシア」には、中国人嫌い(中華系含む)が多い理由」


とはいっても、欧米の日本通の間では、冷静にそれは神話に過ぎず実際は、10代天皇である崇神(すじん)天皇くらいからは実在するとという意見もある。


「日本のエンペラー(天皇)や皇室について、キミたちが知らないコト TOP10【海外の反応】」


さて、そんな中、日本では天皇は世界で一番の権力者!というものもいるが、冷静に考えた場合、国際儀礼などのプロトコルではどのようになっているのか。ザックリ比較する形で書いていきたいと思う('ω')ノ



①ローマ教皇(法王)



Pope Francis Meets With Japanese Emperor Naruhito


2019年11月に天皇陛下とローマ教皇が皇居で会見された。上座は天皇である…。けれども、ここは非常にあいまいだ。例えばミクロネシア連邦の大統領がきたときは、上座は大統領だった。


皇室では、交互に変えている可能性あり。ただの会見なのでどっちでもいいというように、あやふやにしているのではないだろうか。


ガーナ大統領の場合は、天皇が上座、カタール首長の場合は、首長が上座となっている。つまり晩餐会は別として、普通の会見ではその時々によって変えているような印象を受ける。




天皇陛下 ローマ教皇と面会(FNN.jpプライムオンライン)

ちなみに、1993年に上皇陛下が天皇に即位してヨーロッパを歴訪した際に、イタリアにも訪れ、その際当時、教皇だったヨハネ・パウロ2世(在位:1978年 - 2005年)と面会しているが、教皇のほうから両手で握手をしてるのが印象的。

この教皇がいろんな人にこういう握手の仕方をするのかは不明だが、私の目に留まったので一応上にスクリーンショットを張っておいた。



②タイ国王が持ち上げられる理由



Photo: http://www.gettyimages.fi/photos/71183558?excludenudity=true&sort=mostpopular&mediatype=photography&phrase=71183558

メッテ=マリット (ノルウェー王太子妃)が、タイの故プミポン前国王のシリキット王妃に、 カーテシー(curtsy)している写真は結構有名だ。

ある意味、つい100年も前は東南アジア(タイは免れた)を植民地支配下にして奴隷扱いしていた白人が、東南アジア人にカーテシーをするのだから。


この写真を見れば、いかにタイ人が他の東南アジア人に対して優越感に浸っているのかも分かる…。( *´艸`)


さて、これは単に、一国の国王と、国王よりも称号が下である皇太子級だからであり、タイ国王が特別偉いというわけではない。とはいっても、ラーマ10世(2016年~)の一つ前の国王であるラーマ9世(プミポン国王とも呼ばれていた)は、1946年に即位し、70年近くも王座に就いていた。


上皇陛下(明仁)が、1989年に即位されたことを考えれば分かるともうのだけど、かなり長いのである。

またその人柄か、タイ国民から大変慕われていた。



つまり、天皇陛下が皇太子時代だったとき、ラーマ9世は皇太子(今上天皇)よりも、上の立場にいた。このように、この皇室とタイ王室の交流の歴史を考えてみると、エリザベス女王が最も気を遣う相手ともとられている天皇陛下でさえ、タイ国王には頭が上がらない。と思うものの、現在はラーマ10世であり、在位数も少なく、若いので、逆にタイの国王が天皇に気を遣っているようにも見える(';')

つまり、ここで強調したいのは在位数は重要だということだ。




③イギリス女王

陰謀論者の間では、世界の権力者の頂点に立つともいわれているエリザベス女王と、ローマ法王。以下の映像は、2014年4月のものである。フランシスコが、第266代ローマ教皇として就任したのが、2013年3月13日なので、その約1年後だ。

The Queen meets the Pope in the Vatican City - Director's Cut

この会見は、エリザベス女王がバチカンに来ているのでお客様であり、会見時もエリザベス女王が上座に座っていた。


上座とは右側の席であり、座っている本人から見て右である。対面している側の人たちから見て左側ということ。


※トランプ大統領の場合は、隣に座る形式ではなく、先生と生徒が対面して座る感じの形式だった。


Amusing facts about Trump's papal visit in the Vatican


ちなみに、2012年ジュビリーに参加された上皇陛下(当時天皇)に対して、エリザベス女王は自ら一歩踏み出していた。

この記事を書いて、一歩踏み出すというような真似をする人が増えたよね…。以下の記事もコピーされまくってユーチューブで拡散された。

「エリザベス女王が天皇陛下と握手する際に、自ら一歩踏み出す理由」

ジュビリーには世界各国から国王級がたくさんやってきたが、その中でもエリザベス女王と上皇陛下は、天皇時代、皇太子時代も含め、付き合いが長かったことや、飛行機で12時間以上もかかる場所からやってきたこともあり、一歩踏み出してしまったのだろう。




④キリル1世(ローマ法王の本当のライバル)

ロシアのキリル1世は日本では全然知られていない。ローマ教皇の実質的なライバルが、モスクワ総主教でもあるキリル1世。表上はプーチンよりも偉いということになっているが、実際はプーチンのほうが偉い…( ゚Д゚)

ライバルである理由は、


ローマ教皇→Pope
モスクワ総主教Patriarch

これは、単語は違えど、 Pope, Patriarch はどちらとも語源が father つまり父の意味だ。パパ様とも言われている。


また、二人は以下のトップとして、
 counterpart 的な存在にあると言える。(ちなみにエリザベス女王も、イングランド国教会のトップだ)


ロシア正教会→(
東方正教会=正教会の一組織

カトリック教会→東方協会に対して、西方教会と呼ばれることもある)

Президент России В.В. Путин и Святейший Патриарх Кирилл посетили Московский епархиальный дом


さて、このように、キリル1世とプーチン大統領が一緒に映る映像もある。映像の中でプーチン大統領はかなり緊張されている様子。というのも、モスクワ総主教とは、ロシアの独立した正教会であり、ロシア正教会の長たる総主教なので、宗教的な意味でも多くの人たちの尊敬を集めている人であると言えるからだ。

ちなみに、長らく仲が悪かったローマとモスクワの頂点が2016年に会うことになった。


Патриарх Кирилл и Папа Римский Франциск подписали Совместное заявление

その理由は、最近ヨーロッパではイスラム教人口が増えつつあるという現実から、ローマ法王とモスクワ総主教のキリル1世がこうやって手を組むことで、よりキリスト教を団結していこう!という試みだとも言われている。


そんなキリル1世。実は、来日は8回以上。




東日本大地震があった翌年の2012年に天皇陛下と会見してている。これもほとんど日本国民には、知られていない。というか誰も関心がないのだろう。けれども宮内庁平成24年9月18日の来日)のホームページにはやはり記録されていた。


動画を見ていると、驚いたことにモスクワ総主教が初来日したのは1960年だそう。東京オリンピックの前くらいということですね。また今回の日本訪問が8回目だということ。

キリル1世は、1世という響きから、一番最初にモスクワ総主教に就いたものと思えるかもしれないが、違う。1960年に来日したのは、アレクシイ1世 (1945年 - 1970年)である。


アレクシイ1世 (1945年 - 1970年)

ピーメン1世 (1971年 - 1990年)
アレクシイ2世 (1990年 - 2008年)
キリル1世(2009年 - )

という感じ。




⑤ネット上の神話

長らくネット上では、天皇・ローマ法王>エリザベス女王>大統領などという、都市伝説的な動画が拡散されていてそれを信じている人も沢山いた。

最近はそういう動画(文字起こしだけの動画)は少なくなってきたが、私も上にもリンクさせたエリザベス女王と天皇陛下に関する記事を書いた時に、変なコメントが来たこともあった。けれども、誰が偉いとか、そんなこと言っていたら、世界には王室が25以上もあるのに、不公平じゃね?見たいなるじゃない…。


「日本(皇室)は最古じゃない?世界一古い王室(王朝) TOP25」


本当最近だよね。外務省がきちんとプロトコルについて書くようになったのは。少なくても私が2015年に記事を書いた時には以下のような記述は発見できていなかった。




外務省のサイトでは、プロトコル(外交儀礼)についてきちんと明記されている。


国際儀礼(プロトコール)
(1)プロトコールとは
国家間の儀礼上のルールであり、外交を推進するための潤滑油。
また、国際的・公式な場で主催者側が示すルールを指すこともある。
(2)プロトコールの精神
ア 国の大小に関係なくすべて平等に扱う
国の大小で序列を決定しない
(例:駐日大使の序列は、着任順が原則)
イ 誰もが納得するルールに従う
無用の誤解を避け、真の理解を促進するための環境作り
基本は、先方・当方共に不快な思いをしないような配慮
(3)基本ルール
先任者優先(先着順)
原則として右上位(国旗の並び順、自動車の座席等)


つまり、国王(女王、天皇)になった在位数が世界のロイヤルファミリーの間では重要だという事。単に、天皇・ローマ法王>国王・女王>大統領みたいに、称号だけで決めるのではないということを知っておく必要があるかもしれない。

もしエンペラーが偉いのであれば、1974年まで続いていたエチオピアのエンペラーが今でも続いていた場合、天皇と対等になるということになる…。

※日本人と結婚しようとしていた歴史もあるけどね…。( *´艸`)

「当時のエチオピア皇帝の従弟と政略結婚も企んでいた「黒田雅子」の謎」




つまり、天皇・ローマ法王・国王・女王・大統領は、基本的にはそれぞれの国の代表をあらわす存在であることから、このような人たちが集まる場合は、その在位数で席を決めたりするのだとか。そうじゃないと、なぜあの国のリーダーだけ、特別扱いするのだ?と非難されるだろう。


なので、暗黙の了解的な、あの人は上、あの人は下というものはないということだ。とはいっても、私がいまだに腑に落ちないのは、アメリカでも大統領によって、ホワイトタイになることや、ブラックタイになることもあるという点だろうか。

「平成の宮中晩餐会。国王と大統領の差はない?ホワイトタイ(燕尾服)とブラックタイ(タキシード)などのドレスコードが曖昧すぎる理由」




最後に

以下の動画は、私の記事をまるまるパクった動画だけれども、

【海外の反応】エリザベス女王が天皇陛下と握手する際に、自ら一歩踏み出す理由!知られざる王室間の序列とは?

ここに書かれているコメントからも分かるように、いまだに天皇は一番偉いと信じている人がいるけれども、国際儀礼では、なるべく平等に扱っているという部分も知るべきではないだろうか。

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