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親に借金してまで韓国に語学留学したけど、韓国語の勉強をやめて正解だった理由

2017年5月8日

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親に借金してまで韓国に語学留学したけど、韓国語の勉強をやめて正解だった理由

2017年5月8日


多言語話者として現在海外の拠点から英語と複数言語を教えさせていただいているMULTILINGIRLです。twitterなどに動画(日本語以外の6言語を話している)も載せていますので気軽に絡んでください('ω')ノ

twitter→@_multilingirl_

さて、この記事では、現在マルチリンガールとして海外でブログを書きながら生活するというスタイルをとっている私が、数ある言語の中でも思入れの深い韓国語の勉強における挫折や今までの歩みを語っていきたいと思う。

この記事を見れば、私が韓国語をずっと勉強してきていないことや、節目節目に少しずつ勉強して今のレベルに達していることもわかるし、今本当に韓国を学ぶべきなのか。英語を学んだほうがいいのではないか。などと迷っている人に対しても役立つはずである。

さてさて始めよう(^_-)-☆

 

①最初に夢中になった勉強それが韓国語

私と同じように勉強は苦手なのにハングルにだけは夢中になれるパターンの人は結構多いのではないだろうか。( ´艸`)

私も17歳、高校3年生(2004年)のときにメル友に連れていってもらった初めての海外旅行(韓国)で、色々な刺激を受けハングルを勉強するに至った。

あの頃は高校生だったし、しかも英語が大嫌いだった。英語って面倒くさいじゃん。別に皆義務教育で英語を勉強しているから、皆と同じことはしたくない。とまさに不貞腐れていたようなとき。

英語は特別な人だけ(帰国子女や、海外在住者)しか話せないから義務教育で勉強していても意味がないと思っていた時だ。→私、青かったね…

なにせ、「英語」とか「アメリカ人」っていう単語を聞いただけで知らず知らずにコンプレックスを感じていたときだったもんね。

偏差値という言葉の意味すら知らなく、偏差値35以下の多くの人が退学するようないわゆるバカ高で成績もクラスの最後から二番目くらい。

そんな私が高校生活で一番夢中になれたのがおそらく、高校三年生の夏のこの旅行以降にやろうと決意したハングルだと思う。

体育(バレーボール)の時間、団体行動が苦手な私は座りながら一人でハングルを勉強していたとき、体育の先生が、「これが今のお前の勉強なんだな」。と優しく語ってくれたことを今でも覚えている。

キーボードの配列から、ハングルの読み方まであっという間に覚えてしまったあの威力、なんとなく私も勉強ができるのかも。なんて思ったりもした。

でもよくよくその原動力を探ってみると、その原因は、おそらく北海道や東京では見たことのないタイプの韓国人の顔にハマったからであろう。今は全くタイプではないが、ウォン・サンウのような、日本人離れした薄い顔のポスターをソウルの地下鉄で見たとき、不思議な感覚を覚えたのを今でも覚えている。

私のタイプってこういう人たちなのかもってね…。( ´艸`)

あの頃は冬のソナタくらいしかテレビで流れていない2004年で、その後天国の階段が流行ったくらいの段階だったので、韓国人の顔そのもの自体知らなかった時期だ。

それが旅行に行ってみて、こんな世界もあるのか。というような感じでパっと世界が変わったというような感じ。

北海道には極薄い顔の人がそれほど多くなく、私が高校生に好きだった顔の典型も、成宮寛貴みたいな顔だったしね…。

これって、ロシアに行って本物のロシア人美女をみてロシアに目覚める男子と似たような感覚かもしれない。(;^_^A

 

②実は一番苦手だった韓国語と、その理由

私は2016年12月4日に英語・中国語・韓国語・アラビア語を練習するユーチューブ動画をアップロードした。その中で一番評価が低かったのが韓国語だった。(コメントでボロクソ言われてるよぉ~→こういうのは改善の原動力になるので歓迎)

「多言語話者、マルチリンガルになるための勉強法とは?」

なぜなら今まで私は韓国語を真剣に勉強してこなかった。英語や中国語では発音の細かい部分、似たような単語の比較、洋書や、中国語で書かれた本を読む習慣、オーディオによる学習など、かなり徹底してやったが、韓国語はどうせ後でできる言語だから。と後回しにしていた。

そして、知らずのうちに「韓国語なんか簡単だぜぃ!」みたいに思っていたのだ。

また今のようにブロガーとして海外で生活するまでは、どうしても英語や中国語を極め、語学を使う業界で職を失わないように…。と頑張っていたので、韓国語に時間を費やす時間がなかった。

つまり生きていくために、日本のサバイバル環境で自分にとって必須となる英語と中国語に集中していたのである。

③韓国に2年以上暮らしても韓国語ができなかった

高校卒業後、数年は韓国に行かなかった。それは韓国に行くよりも今後、絶対に必須になるだろうと思っていた中国語に傾く必要があると思ったからだ。なので、高校卒業後は上海に1年間に3回も行き、中国語に傾倒した。(恋愛という武器を使ってね)

その後、ニューヨークでの数週間の滞在の後に、カナダで英語に慣れる数ヶ月を過ごす。それが終わってやっと、外国語に慣れる段階のステップが完了した。(20歳の時)

高校卒業後から4年後くらいかな、やっと韓国に旅行に行けるようになったのは。それでも、韓国ではハングルではなく英語しか使わなかった。

なんでこのアタクシがこんな、企業でも需要がない小国の言語を学ばなければいけないわけ?!

みたいに、完全にサバイバルの中でもがいていた典型的な日本人だった。

つまり、本当は好きな言語なはずなのに、韓国語に傾倒できる余裕すらなかったということになる。

一方、韓国語を真剣に勉強するのが自分にとって良いのか、確信できていない時期だった。

それでも、30歳までに、旅行、仕事、留学、滞在などで、15回以上は韓国に行っている。

・旅行(10回以上)
ワーホリ(日本語教師)
大学留学(交換留学ではなく正規留学)
・滞在(ブロガーとして)

このように、韓国には合計で2年以上はいることになるのだけど、その間、韓国語をほとんど話していない。

そもそも、韓国と言えば私にとって東京から北海道に帰るくらいの距離感覚で日本の一部と思っていた。

そしてやっぱり一番韓国語を勉強しようとしなかった理由は上にも書いたが、韓国語=意味のない言語と思っていたから、ということで済ますことができるだろう。

 

④韓国人とは英語だけでいい

英語に投資していたあの頃、韓国人と韓国で英語を話すのが楽しくて仕方がなかった。

韓国では英語を熱心に勉強している人が多いので、英語学習友達として近づくことができる。なので、お互いの勉強になるし、楽しいのだ。

普段英語を話す機会のない私にとって、英語の文法を勉強したり語彙を増やした後にアウトプットする機会も得られる。

何と言っても、英語をきっかけに友達が増えまくるよね…。

またあの頃の私は英語のネイティブスピーカーと話すよりも、非ネイティブと英語を話すほうが楽しかったし、ゆっくりお互いに時間を取りながらアウトプットができたので楽だった。

なので、英語学習でも韓国語学習でも、同じように学んでいるもの同士でアウトプットし合うのは結構効果的。ネイティブじゃなきゃダメとか拘っている人がたまにいるけど、あれの意味が分からない。

で、話は戻って、韓国人と英語で話すのは面白いし、これって学習的には最高の方法なのだけれども、結局、そういう友達からは英語の練習相手としかみられない(そうじゃないケースもあったけど)

 

⑤中途半端な時期に韓国語が邪魔だった

私は高校卒業後、大学に進学していない。これまでずっと25歳以降に就職する場合、大学を卒業しておきたいと思いつつ、日大の通信講座を受けながら上海に滞在したり、中国にある中国語だけ4年間勉強する漢語本科という方法を使って大学の証明書を取ることなどを試みたが、すべて失敗に終わった。

そう。私は何も長続きしなかった。25歳くらいまで、何をやってもいいのかわからない中途半端な迷子ちゃんという感じ。

海外旅行にはいっぱい行ったし、いろんな言語はかじってみたものの、何に焦点をあてて今後生きていけばいいのか分からなかった時期。

で、最終的に南京で日本語教師をしていた時に決めたのが、韓国の大学で英語を勉強して4年間頑張るということだった。

そのため、韓国の大学に入るには、TOEIC650ほどで大丈夫だったけれども、簡単な韓国語ができるとなお入学しやすいという情報を聞き、大学入学前にソウルの高麗大学校で韓国語の基礎を学んだのだ。(大学付属の語学堂で韓国語の勉強ができる)

このときの語学堂での半年間の費用は、国の教育ローン(日本政策金融金庫)で80万円くらい借りた。授業料、滞在費、食費など半年分。

語学堂では韓国語を覚えなければならず、当時TOEIC600点くらいという、微妙で曖昧な英語力だった段階で、英語の学習を一旦やめ韓国語に集中するのはかなりツラかった。

中途半端な英語をおいてまで、なんで私はこんな意味もない、将来なんの役にも立たないような言語(韓国語)を勉強しているのか?というような感覚を覚えたのだ。


英語をもっと話したいという欲を押し殺してまで、これから韓国の大学に行くんだから!と言い聞かせて、韓国語漬けになる期間があった。

英語を勉強したいのにできない、しかも金銭的にも余裕がない時期だったので、相当辛い時期。たまに、英語も韓国語も上手に話す日本人を見ては、劣等感を抱いた。

それでも、少し韓国語だけに集中してくると、だんだん欲が出てきて、25人くらいのメルトモとアプリとか出会いサイトを通じて会ったこともあった。

せっかくお金払ってまで韓国語学んでるんだから(私が初めてお金を払って外国語を学んだのが韓国語)会話に少しでも慣れたい!と目覚めたわけである。親にお金借りてまで・・だからね?そりゃ、やらなきゃ!!ってなるわ…。

「24歳の時、韓国ソウルで25人以上の韓国人男子のメルトモと会ったりデートした理由」

アプリなどで複数の人と会ったのは、特定の人だけでなく、いろんな人とネットを通じて会えば、その分だけ実際に使用する単語量も増えると思ったし、また積極的に学校内で友達も作った。

その後、大田市の忠南大学校に入学するわけだが、学費が安かったのでそれほどお金はかからなかったが、こちらは親から借りた。(親がローン嫌いなため)

大田の国立大学(2学期分)では、学生たちとほぼ英語で会話していたが、周りの人たちは韓国人同士で韓国語を話していたので、聴くことはあったという感じだった程度。

「韓国、大田(テジョン)の忠南大学校で過ごした約1年間と、大田が住みやすい理由 TOP10」

 

⑥完全に韓国語を捨てた東京での5年間

大学を1年で中退することになる。親からはこれ以上お金を借りたくなかったし、韓国の大学で4年間続けて大学卒業しましたぁ~!という意味の卒業証明書を取るよりも、自分は投資家などとして、金融に詳しくなってそっちの道に進もうと考えたからだ。

以下の本に影響されてね…。誰もが知っているベストセラーであるのでご存知の方も多いはず。

金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(2013年)

その後、証券外務員などの資格を取り、その関連の仕事もしてみたが、私は翻訳が合っているということを当時派遣でソニー勤務していた時に強く感じた。

それが今の物書き(ブロガー)に繋がっているわけなのだけどね。東京に戻った5年間、英語の翻訳とブログだけに集中していたため、韓国語は完全封印。ほとんど韓国語のことについて何も考えなかった。けれども、この期間があったから、今の状況を作り出せているわけなので、もちろん、韓国語の勉強をやめて正解だったと思っているわけである。

その後、ブログを書く場所を釜山から近い韓国第三の都市大邱に移してみたりね。この時点でも、私はまだ韓国語を真剣に勉強しなかった。(メンティさんに、3ヶ月3万円で、200フレーズを覚えてもらうというサービスは展開していたけどね→現在応募者が多いので、すべての言語が、3ヶ月5万円に値上がり)

「生活目線で見た、韓国第三の都市「大邱」とテグ人の気質 TOP10」

 

⑦私のスイッチが韓国語に変わったきっかけ

私、2019年の1月から3ヶ月ほど、マレーシアとインドネシアで生活をしていたのだけれども、その時に東南アジアは広いし、物価が安いし、面白いのだけど、やっぱり結局帰るところが日本・韓国なんだよなぁ。ということを強く意識した。

私は結局、日本人であり、北東アジア人なんだなって。東南アジア、特にインドネシアで感じたのは、いくら私がこのインドネシアに溶け込もうとしても、北東アジア人にしか思われないわけである。

また、どれだけ話者数の多いスペイン語圏やアラビア語圏に憧れても、拠点とする場所は韓国だということは今後も変わらないだろう。

またタイミング的なこともあり、今年は時間に韓国語に費やす余裕がかなりできそう。そして、韓国に何度も来ているので今後もお世話になるのだから、韓国語をかなり高いレベルにまで引き上げようという決心に至った。

⑧一つの庭も手入れできない人へ

ユダヤの格言(タルムード)にも書かれてあるけど、

いくら賢い人でも、あまり多くの違ったことにかかわると、 智恵が混乱してしまう。 1つの庭を手入れするほうが、多くの庭を持ってほったらかしにするよりはよい。 1つの庭を持つ人は、鳥を食べることができるが、 多くの庭を持つ人は鳥に食べられてしまう。

という風に言われているように、まず一つのことをきちんとするべきである。私にとって韓国語は英語よりも重要なものではなく、当然、英語を選んだわけである。

「大富豪を生み出す、ユダヤの教典「タルムード」とは?」

なぜなら今の英語力がなければ、英語の翻訳家として4年ほど経験を積むこともできなかったし、今のようなブログも作れなかった。つまり一つのことを極めたから、今やっと韓国語を勉強するチャンスに恵まれているわけである。

けれども、私は英語を先に勉強したほうがいいよ!とは言わない。というのも、私のようにサバイバル環境でもがきながら生きてきた人もいれば、仕事をしなくても、悠々に生活している人もいるからね。

なので、韓国語を極める!と決めたのなら迷わずその道に進んでほしい。以下の記事でも書いたが、

「フリーになって分かった、英語よりも自分の好きなマイナー言語を学ぶべき理由」

言語を勉強するのはあくまでも自分の幸せの為である。新しい世界が開け、心の余裕ができる。それが新しい言語を学んでいる時間であり、他の人が学んでいない言語であればあるほど、その新しい発見の幅は広がっていく。マルチリンガルになって私はそう感じるようになったのである。

上のお水を注いでいる写真のように、溢れるまで韓国語に自分の気持ちを注ぐ。そういう気持ちでしっかり勉強して、「韓国語を学んでいる頭おかしい系の日本人」と思われないように頑張って頂戴(*´ω`*)

「「韓国語を学んでる日本人って頭おかしい人、多くね?」って韓国人に言われて思ったことと、日本人はフランス語が好きで、韓国人はドイツ語が好きな理由」

 

⑦2019年前半は、韓国語に傾倒中

※少しでも不安に思ったら印をつけるのが私流(数ヶ月でペラペラ法みたいな勉強法ではなくものすごく細かくやってます)

2018年11月に大邱で二ヶ月ほど生活し、その後、マレーシア、インドネシアに数ヶ月住み、また現在、大邱・釜山に戻ってきた。

このチャンスを逃さずにと、今まで英語や中国語でやってきたことを韓国語で実践中。今年の夏は、ロシア語に傾倒する予定なので、今のうちに韓国語を更に極めているところである(*´ω`*)

やってみると、結構知らない単語あったり。なんとなくレベルで理解していて文脈は読めるけれども、口に出して人に説明できないような単語がね…。やっぱりマルチリンガールを名乗っているものとしてはマズいのでね…。

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