2015/11/13

アラビア語を勉強するメリット、需要、重要性

私がアラビア語を学んでいると言うと、特に女性が興味津々に私の話を聞きます。瞳孔が開くように私がなぜアラビア語を学んでいるのか聞いてくる人を何人もみてきました。

おそらく、あまりアラビア語のことを意識したことがない人でも、アラビア語は右から書く言語だとか、クニャクニャの文字ですごく難関言語だという風な認識はあるのだと思います。というのも、私もこの年の9月くらいまでは、アラビア語文字すら書けなかったのですから、その気持ちはよくわかります。

(アラブの国、特に湾岸諸国はイスラエルよりも豊かになりました。写真はカタールのドーハ)

そんなヨーロッパやアジアと全くかけ離れた難しい言語、なぜ勉強しているの?と疑問に思うのが普通でしょう。

まず、なぜアラビア語学習者が少ない?ということについて私はこのように思いました。
①アラビア語の本が全然ない。
②日本自体、中東との交流を強く促進していない。
➂とても難しい言語に見える。(先入観)
④何のために学ぶのかが全然不明な言語
⑤求人数を見ても少ない

日本にとって、アラビア語圏の人たちと交流することはそんなに多くないのです。

①についてですが、丸の内のオアゾに入居している丸善・丸の内本店に私はよく本を買いにいくのですが、ここでもやはりアラビア語関連の本はほかの外国語に比べて少なかったです。そして私が信用できそうな文法書はたった一つしかありませんでした。

この本は4000円以上もしましたが、ある程度続けられる確信があったので購入。


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英語と中国は目的がハッキリしている
現在、英語は誰でもできる外国語となってしまいました。話せなくても書けるという人も多いので、日本全体に英語ができる人は多くはないかもしれませんが、英語を必要とする環境の中では足りている状態と言えます。これはやはり英語ができることで昇給できる環境などがそろっていますし、世界言語ですから、比べ物になりませんね。

一方、中国語はとっつきやすい言語ですが、話すのが難しいので日本人で中国語をマスターしている人はいるかもしれませんが、英語と中国語を両方良いレベルで操れる人材は少ないです。このような人材はIT業界でこれから重宝されるでしょう。なぜなら、中国ではIT産業がかなり伸びていて、しかもこれは現在の中国の景気減速に連動しない分野だからです。大量生産をしていた工場などはどんどんなくなり、IT産業やほかの産業にシフトしていく現在の中国。ですが、この中国語も探せばいくらでも活用できるところはあるでしょう。

アラビア語を学ぶメリットとは?

まず、アラビア語は世界の27ヵ国で、およそ約2億3500万人に使用されている国連の公用語です。もともとアラビア語は国連の公用語ではなかったのですが、三大宗教のイスラム教徒の言葉であることや、中東に石油などの資源があるため国際的な発言力が強い国々が集まっていることもあり、またアラビア語話者の人口も多いため、国連の公用語にあとから追加されました。

国連の公用語は、アラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語です。

アラビア語は、以下の国々で使用されています。

アジア
アラブ首長国連邦 - イエメン共和国 - イスラエル国 - イラク共和国 - オマーン国 - カタール国 - クウェート国 - サウジアラビア王国 - シリア・アラブ共和国 - バーレーン王国 - パレスチナ自治区 - ヨルダン・ハシミテ王国 - レバノン共和国

アフリカ
アルジェリア民主人民共和国 - エジプト・アラブ共和国 - エリトリア国 - ガンビア・イスラム共和国 - コモロ連合 - ジブチ共和国 - スーダン共和国 - ソマリア - チャド共和国 - チュニジア共和国 - モーリタニア・イスラム共和国 - モロッコ王国 - リビア共和国

これだけでもすごい事実ですし、なぜ日本ではアラビア語の重要性を語る人がいないのか?という疑問もありますが、以下のような事実もあります。

現在の世界はキリスト教やユダヤ教を中心に回っていますが、2050年までにキリスト教徒とイスラム教徒の世界の人口に占める割合が逆転するという統計があります。ちなみに、キリスト教徒は今後アフリカで増えていくと予想されています。というのも、アフリカにも、特にフランス語圏にはキリスト教徒がたくさんいるからです。つまり、現在とは世界のパワーバランスがかなりわってくると予想されます。

「2050年には約6億人のアフリカ人がフランス語を話している」

世界では西洋(キリスト教)と中東(イスラム教)の対立があり、毎日のようにニュースで見ると思いますが、密かにこの流れがどんどん変わっているということは、日本のメディアだけを見ていればわからないかもしれません。

またアラビア語圏ではなくても、

パキスタンのウルドゥー語
イランのペルシャ語
東アフリカを支配している言語、ケニアのスワヒリ語
お隣、中国の西側にあるウイグル地区
などは、アラビア文字を使用しています。

アラビア語を学ばなくとも、アラビア文字だけだと2週間ほどで覚えられるので、以下の良書に従って読んでみるのも一かもしれません。以下の本は私がアマゾンのレビューを片っ端から調べてみつけた、アラビア語のネイティブが書いたアラビア文字を学ぶことに特化した良書です。

画像をクリックすると、レビューが見れます。



またアフリカ西部ではフランス語の影響が強く、今後人口増加の大部分がアフリカ人であることもあり、アフリカにおけるフランス語の影響力が高まっていき、フランス語の地位も今より上がると予想されていますが、フランス語はあくまでもヨーロッパの言語であり、アラビア語を勉強したほうが、現地のアフリカ人には喜ばれるはずです。地図をみてもお分かりの通りアフリカ北部の国々はイスラム教の国であり、彼らを理解するにはフランス語ではなくアラビア語が必要になってきます。

また、アラビア語に直接かかわらなくとも、今後日本でも増えていくハラルビジネスにかかわるにはアラビア語を知っているというだけでメリットになることがたくさんあるはずです。

ほかの外国語とも全然違うアラビア語を勉強することで、きっと何かを得られるはず。


アラビア語に強い影響を受けた言語は?

スペイン語の語彙のうち4000語がアラビア語が語源となっており、またイランのペルシャ語トルコ語はアラビア語の影響を受けています。インドのヒンディー語もペルシャ語経由で高級単語においてアラビア語の影響を受けています。

インドネシア語もアラビア語の影響を受けています。これらの言語を勉強しようとするときの助けになることは間違いありません。って、アラビア語の影響力大きすぎ!!



「スペイン語の4000語はアラビア語という驚愕の事実」

英国の権威あるブリテッシュ・カウンシルはすでに将来を占っている

イギリスのブリティッシュ・カウンシルが将来のイギリスに必要な外国語ランキングを発表したのをご存知ですか?今までいつもうまくやってきたイギリスが発表するこのランキングはとても興味深いものがあります。イギリスはロンドンという世界の金融センターをうまく活用して、富を世界から吸収してきました。ロシアの大富豪やアラブの大富豪でさえ、ロンドンに不動産を欲しがります。そのためロンドンという街は大富豪にとって世界でも有数の目的地です。

「英語の本場、イギリスではどの外国語が重要?結果は意外!」

現在はEUと距離を置くか、そして人権にこだわってきた今までのイギリスを捨てると言い出したキャメロン首相が中国をパートナーにどう動くかが注目されるところですが、このランキングでアラビア語は第2位です。1位はスペイン語ですが。これは言うまでもありません。

なぜ、アラビア語?これはイギリスでとても疑問視されました。私は直感で思ったことですが、イギリス政府は今後の世界の動きをもう知ってるのかもしれません。そういう情報をどの国よりも早くキャッチするのはイギリスの得意としているところですが、スペイン語は日本の自動車メーカーがメキシコに投資を拡大しているように、今後の製造業が中南米に移っているからであり、しかもオリンピックも南米のブラジルで開催。その後、現在中東のEU版ともいえる、GCC(湾岸協力会議)などが拡大している点、アラブ国家で民主化が始まった点、現在の中東からの米軍撤退などをみると、中国とロシアが中東で影響力をもっと持つようになると考えます。そして、これらの地域は今までアメリカに邪魔されてきたけれども、どんどん団結して、1つになろうとしているからではないでしょうか?


(濃い緑の箇所だけでも、団結したら、EUまたはEU以上の影響力を持つことは間違いありません。この地図はアラビア文字を使用している国家です)

GCC(湾岸協力会議)とは、

アラブ首長国連邦
バーレーン
クウェート
オマーン
カタール
サウジアラビア
などのお金持ち国家(ペルシャ湾・アラビア湾)に面する国家で構成されていますが、

ヨルダンや遠く離れたモロッコも、交渉中であり、しかもクウェートがイラクの加盟を押しているため、今後拡大することが予想されます。

今後2050年にかけて、イスラム教人口がキリスト教人口を上回る点、そして世界で最大のイスラム教徒を抱えることになるインドやその次のインドネシアなどが経済発展している点などを考えていくと、将来のアラビア語需要はかなり高いはずです。これは確実なことと私は捉えています。

GCCの中心部ともいえるサウジアラビアの子供たちが集まったエリアである、ドバイやアブダビ、またはカタールという世界でも1人あたりのGDPがTOPクラスの街が、オイルで稼いだお金を新しい産業のために投資しまくっています。アメリカの有名大学を誘致したり、パリのルーブル美術館を作ったり、西洋がこの投資に協力しているという点でも、このエリアが将来、中東の先端地区としての役割を担うというサインかもしれません。

なぜなら、世界は確実に欧米主導の世界から多極化しているからだという点です。おそらく、これからもっと中東と日本の交流も増えてくるでしょう。

気になる時給は?求人は?
テレビ局、IT系、家電メーカー、特に営業職でアラビア語の需要があるそうです。時給というより正社員の営業で募集しているところが多かったように思います。

またアラビア語検定3級に受かっていれば、

自衛隊東京地方協力本部

の肩書を得られることにもなります・・。予備自衛官補は、私もひそかに狙っています(笑)また同じアラビア文字を使い最近欧米の制裁を解除されたイランのペルシャ語もねらい目かもしれませんね!

おまけ。
実はインドのイスラム教徒が2050年には、3億人を突破し、インドネシアの人口を超えるという予想があります。これはどういうことか?インドはそのころ経済発展して、現在よりも国際的な発言権が強くなると思われます。そういう意味でも、世界全体でイスラム教徒の影響力が強くなるのですから、当然アラビア語に対する関心も世界でより強くなっていくと思います。

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