世界は刻々と変わっている。2017年に2017年カタルーニャ独立住民投票が勃発したかと思えば、みなすぐに忘れてしまう。もう注目は北朝鮮にいっちゃってるからね…。(何も変わらないのに)
そんな北朝鮮も、これ以上アメリカ人を待たせ続けると、以下のようなシナリオになってしまうかもしれない。
「金正恩体制の崩壊後、北朝鮮の最高指導者になる金漢率(キム・ハンソル)と、亡命政府樹立の関係」
いずれにしても、世界情勢は刻々と変わっていくのだから、10年後に中華人民共和国が無い。かもしれないのだし…。
では、以下に将来、独立、または吸収合併されそうな可能性のある国リストを挙げていこう。
①上海・香港(中国)
https://www.yangtze-river-cruises.com/shanghai-tours/shanghai-maps.html
2018年は水面下で色んなことが動いていた気がする。その一つとして、2018年7月18日、在米上海人の何岸泉によって結成された上海民族党(上海独立党)の存在だ。
これは非常に面白い。
大一統(大中華主義)に反対し、上海人が上海を統治し、全面的な西洋化を果たす。というのがこの党の主張する部分だそうだ。
つまり、上海が独立してしまった場合、東アジアに西洋の国が一つだけ、ぽつんと現れることになる。今はすっかり中国化してしまった香港だが、かつての香港のような、そういう存在になるのだろう。
また、2018年というこのタイミングでこの党が結成された部分も興味深い。おそらく、ここ数年で中国の情勢も変わることを見越した人が、動き出しているのだろうか。背後にどんな人たちがいるかわからないが、なんだかドキドキするような話である。
また、香港に関しては、上海と違って、そもそも香港独立運動などが存在するので、やはり目新しい情報としては、上海民族党を覚えておけばいいだろう。
ちなみに上の地図って、まるでインドネシアとマレーシアというインドネシア語(マレー語)圏に囲まれるように、ひっそりと繁栄、または孤立しているかのような、シンガポールのようにも見える。
つまり、上海が独立しても何ら違和感がない…。シンガポールのようにね…。
②バイエルン(ドイツ)
現在のドイツという国家が出来上がる前まで、バイエルン州にあたるエリアには、バイエルン王国というのがあった。ミュンヘンを首都とし、ヴィッテルスバッハ家によって治められていたので、感覚としては、ドイツ北部にあるデンマーク(王室あり)のように、自分たちは、今はドイツに組み込まれたけど、もともとは王国だったもぉーん。みたいな感覚があるのだろう。
また、独立派の意見をみていると、バイエルン州がドイツの中でも一人当たりのGDPが高い部類に入っていたり、隣国のスイスやオーストラリアとも同等レベルの人口を有する点からも、ここに住んでいるものは北部のドイツ人を見下す傾向があることや、独立したいものもいるようだ。
以下に詳しく書いた。
「なぜドイツ南部のバイエルン州は、ドイツから独立したがっているのか?【ドイツの反応】」
③北アイルランド
北アイルランドとは、現在英国の領土である。本来であれば、グレートブリテン島の西側にあるアイルランド島は、一つの国家として存在するわけだが、1920年に成立したアイルランド統治法によってアイルランドは南北に分割され、それぞれに自治権が付与された。という歴史がある。
1801年→イギリスはアイルランド王国を合併する。それから100年以上を経て、アイルランド独立戦争(1919年~1921年)が終わり、1921年12月6日英愛条約が締結され、1922年12月6日アイルランド自由国が成立、そしてイギリスの自治領となる。ただし北部アルスター地方の6州は北アイルランドとしてイギリスに留まる。
という歴史があるように、アイルランド人からすれば、北アイルランドは、イギリスに奪われたまま帰ってこないような状況が続いているということになる。
もっとわかりやすく言えば、韓国人が日本人に対する歴史的な感情よりも、アイルランド人がイギリス人に対する感情のほうがシビアなのではないか。とも思えてくる歴史だ。
イギリスがEU離脱すると、今までアイルランドと北アイルランドに国境はなく、人・モノ・金の移動が自由だったが、それが変わってしまうという懸念もある。
それなら、北アイルランドを独立させてしまえばいいんじゃない?という動きになっているのだ。
④スコットランド
スコットランドの状況も、北アイルランドに似たようなものだ。大英帝国の時に、スコットランドやアイルランドを併合したのと同時に、
スコットランド貴族(~1707年)
グレートブリテン貴族(1707年~1800年)
アイルランド貴族(~1868年)
というように、各国の人たちをイギリスの貴族とした。これを日本も真似て、現在廃止されている華族だが、日本の華族に加え、朝鮮半島の人たちも、朝鮮貴族として称号を与えている。(台湾に貴族があったという話は聞かないので、朝鮮半島が二等国民、台湾が三等国民というのはここにも表れているのかもしれない)
「現存する英国(イングランド・アイルランド・スコットランド)貴族の頂点、公爵 TOP30】
で話は本題に戻って、つまり、スコットランドも本来の王国に戻りたいのである。歴史を振り返るとスコットランドの場合、スコットランド王国というのが、1000年近く(843年=1707年)続いているという事実がある。
イギリスというのは、一つの島に北はスコットランド、西はウェールズという、中心地はイングランドというように、複数が同居していてまた面白い。
1707年には、スコットランドもイングランド王国と合同して、グレートブリテン王国となっているので、スコットランドが独立したい気持ちもよくわかる。
もう一度自分たちの国が欲しいのだろう。もちろんその際は、EU離脱したイギリスとは違い、EUに残るだろうけどね…。
日本の天皇と違って、エリザベス女王が結構ネット上でもバッシングを受けているのは、こういう状況があるからかもしれないね。
⑤バスク自治州
日本人にあまり知られていないバスク自治州。ここはスペインの中でも物価が高い場所で、またバスク語という日本語に似ている言語が存在する不思議な場所だ。
スペインとフランスの間にあるようなこのエリアに、なぜ言語系統不明のバスク語が存在するのかは、今も謎に包まれたまま。
そう。ヨーロッパ人の間でも結構、不思議な場所として知られている。スペイン北部にあり、フランスからも近い。
彼らはバスク人としての意識がものすごく強く、スペイン人だとは思っていない気がする。以下にも書いたのだけど、日本人ならバスク人くらいは知っておいたほうがいいかも。
「日本語に似すぎ!?フランス南西部、スペインの「バスク語」がミステリーすぎる!と話題に【海外の反応】」
⑥沖縄(日本)
中国が沖縄を狙っている。という主張は、日本ではネットのデマじゃないの?と思われているかもしれないけれども、これは実際、現実的にあり得る話だと私は思っている。
「沖縄(琉球諸島)は中国の領土ですか?「中国の反応」と「韓国の反応」を調べてみた」
ポイントは、日本がこのまま核兵器を持てない国でい続けることと、中国の経済的、軍事的パワーが相対的に日本よりも今以上に上がったときに、このことは起こるのではないだろうか。
日本では、まさか沖縄を軍事侵攻するわけないでしょ。と思う人も多いかもしれないが、それは日本人の考えであり、中国の歴史を見ても分かるように、中国は南沙諸島に勝手に人工島を作ることからもわかるように、取ったもの勝ちだという考えや、もともと歴史的に沖縄は中国のものなのだから。という主張によって、これはあり得ない話ではないと思う。
で、まず沖縄本島よりも、尖閣諸島を取りに来るだろう。けれども、2019年現在米中貿易戦争が起きてるように、近い将来何が起こるかわからないので、中国が2049年までに達成したことが実現するかどうかは定かではない。
⑦北海道(日本)
北海道に独立主張をする論調はほとんどいないものの、ロシアが一度北海道を奪おうとしたことがあり、日本とロシアの関係が悪化して、在日米軍が日本から撤退した場合、北海道は飲み込まれる可能性もある。嘘でしょ?と思う日本人も多いけれども、実際今北海道が安全でいられるのは、米軍が日本に駐留しているお陰ではないだろうか。とはいっても、案外知られていないが北海道には米軍がいないという不思議な事実もある…。
また、北海道はかつて少しの期間だけ、蝦夷共和国という独立国として外国から認知されていた事実もあるということも知っておこう。
「世界に存在していた国 TOP10に、日本の「蝦夷共和国」がランクインしていたことと、東北の蝦夷とアイヌの関係」
あと、ロシア人がこうやっても言ってるしね…。
「北海道は事実上ロシアであり、日本は将来ロシアの一部になる。と主張する動画が話題に【ロシアの反応】」
ほんと、防衛って重要だよね。いずれにしても、北海道は独立できるくらいの国土と、適度な人口、広大な農地があるので、日本の中でも特別州みたいにして、新しいことをどんどんする場所にしたらいいのにね…。
以下、北海道独立したらこんな感じになりまーす(;^_^A
「北海道が独立したら、アイルランドやデンマーク並みの国家が誕生するが、最終的にはロシア連邦に組み込まれる?」
⑧東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)
2018年、中国がウイグル人「再教育」を法制化したことは記憶に新しいだろう。中国では新疆ウイグル自治区と呼ばれているこのエリアだが、言語系統的にも、トルコと関係がある。カザフスタンを中心とする現在の中央アジアが、西トルキスタンであるならば、そこから東側、つまり中国の西側一帯は、東トルキスタンである。
東トルキスタン独立運動というものがあるが、最近は中国の力が強すぎるので、目だった動きができない状態のようにも見える。また、世界ウイグル会議というのがあるが、一方で、日本ウイグル協会というのも別にある。ここには安倍首相がスピーチをするなど、習近平が見たらブチぎれてしまいそうな映像を発見してしまった。
けれども、新疆ウイグル自治区はもともと中華ではないのだから、独立して中央アジアの国として活躍してほしいね。
⑨チベット
チベットが独立するか、しないかは、中国の繁栄がいつまで続くかによって変わる。中国のGDPがこのままの状態を続ければ、2050年には、以下のようになるけれども、
アメリカのように長い間経済大国でいられるのか?という疑問もある。また中国が歴史上繰り返してきたように、国が分散されるようなことになれば、そのタイミングでチベット人が独立宣言する可能性もあるかもしれないが、チベット人は軍を保有していないので、外国の介入が必要になり、現実的ではない気もする。(現在のブータンのように、インドに守られるような国になるというのもありかも…)
また中国が核兵器を持っている限り、この状況は変わらない気もする。それどころか、チベット文化が壊されていかないかという懸念もある。
そのような報道もある一方、中国語のユーチューブをみると、現在中国の若者がものすごく旅行したいのがチベットだということも分かる。
环华十年→チベットをずっと車一台で回っている中国の若者。あえてユーチューブが禁止されている国の人が、ユーチューブに動画を何個も高品質でアップしているのが興味深い。
⑩アチェ州
インドネシアと言えば、西から東まで、ものすごく長いのだが、アチェ州とは簡単に言えば一番西側にある州であり、マレーシアのクアラルンプールから海を隔てたところにある。そしてインドネシアの中でも一番北側に位置するのも特徴。
この州はインドネシアの中でも特別で、インドネシアで唯一イスラム法(シャリーア)に基づく州条例を制定する自治権が認められており、飲酒、賭博、売春などイスラム法に違反した者はカーディー裁判によって裁かれる。また、2016年には、同性愛にむち打ち条例を施行。これは外国人にも適用されるということで大きな話題となった。
以下の記述が参考になるだろう。(ウィキペディア)
古来より外部の支配者に対する激しい抵抗で知られ、オランダとは長いアチェ戦争を戦い、現在のインドネシア政府に対しても、自由アチェ運動が独立を要求して長い内戦状態にあったが、2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震による大津波でアチェが壊滅的な被害を受けたことを機に休戦。
このように、非常に独立性の強いエリアである。ちなみに、前回の記事でも紹介したが、アチェ人はどちらかというと東アジア系の顔に近い人が多いという印象も受けた。
「日本人とも関係がある?多民族国家「インドネシア」の民族 TOP20」
⑪イラク領クルド人自治区
クルド人って聞いたことがあるけど、よくわからない人って結構多いよね?クルド人というのは、国を持たない民族集団で、主にトルコに1100万人もいる。
人種的には、中東人ではあるが、以前紹介したように青い瞳のものもいたり、興味深い民族なのだが、彼らは唯一イラク北部に、クルド人自治区というようなエリアを構えている。つまり、彼らが独立するとすれば、アルビールを首都としたクルド人自治区になる可能性が高い。
「なぜ「アフガニスタン人」や「イラン人」「クルド人」の瞳の色はブルーやグリーンなのか?【海外の反応】」
ちなみに、イラクは危険というイメージがあるが、このイラク領内にあるクルド人自治区のアルビールというのは、かなり栄えた町で、ドバイと言うとちょっと大げさかもしれないが、かなり豊かな都市でもあることをお忘れずに…。
また、以下のように、2017年独立投票も行われていた。
⑫ケベック州
過去に、ビルダーバーグ会議で、ケベック州を除く、カナダとアメリカを統合するという話もされたことがあるそうだ。(ケベック独立運動)
「日本人の参加が拒否された裏のサミット「ビルダーバーグ会議」と、「三極委員会」の違い」
その狙いはわからないが、カナダのケベックはフランス人の子孫たちが暮らしており、フランス語話者の国なので、カナダのほかの州(英語を話す人たち)と一緒にされたくないというプライドがあるのだろう。
⑬台湾
台湾はこのままいけば、中国に吸収されてしまう可能性が高い。少なくても、中国共産党の計画ではそのようになっている。
習近平「2049年までに台湾を併合、武力行使も辞さず」というニュースが話題になったが、この2049年というのは、中国共産党革命100周年にあたる。
つまり、習近平などはこれに従って、実行していると言われている。習近平が台湾を併合する前に、アメリカが行動を取らなければ、確実に台湾は中国の省になってしまうだろう。また、これが実現される頃は、世界における日本の影響力は中国よりも相対的に更に低くなっている可能性すらある。
そもそも日本は中華民国台湾と国交すら結んでいない。台湾は日々危機的な状況に追い込まれていくかもしれない。
「ヨーロッパも認める「北朝鮮」と国交を結んでいる国は多く、台湾(中華民国)と国交を結んでいる国が少ない理由」
⑭カタルーニャ自治州
スペイン語を学んだものならわかると思うのだけれども、実はスペインでは、カタルーニャ語という言葉が多く使用されている。特にバルセロナという国際都市を抱えるカタルーニャ州で話される言葉。スペインの濃い緑色になっている部分が、カタルーニャ州であり、カタルーニャ独立運動(2017年カタルーニャ独立住民投票)が行われた場所でもある。
このエリアは、1人当たりのGDPが高く、スペインの中でも一番フランスやドイツなどに近い感覚がある。日本でいえば沖縄人など、民族意識がかなり強いのがカタルーニャ人であり、琉球に王室があったように、ここカタルーニャにもバルセロナ家(アラゴン家とも言う)というのが存在していた。
1479年1月20日にスペイン王国が成立する前まで、アラゴン連合王国という王国があり、この王国には、上の地図の水色の部分からも分かるように、スペインのカタルーニャ州や、イタリア南部や、イタリア西部に浮かぶ大きな島コルシカ島(フランス領)、サルデーニャ島(イタリア領)、シチリア島(イタリア領)などが含まれていた。
ちなみに現在のスペイン王室(国王フェリペ6世)は、ブルボン家であり、フランスで終わった王朝の末裔である。(ルクセンブルク大公のアンリも)
「ハプスブルク家、ブルボン家、ザクセン=コーブルク=ゴータ家、ロマノフ家、ホーエンツォレルン家。現在もヨーロッパに存在する貴族の末裔たち」
地理、言語、王室の有無によってこういう民族意識が芽生えるのかもしれない。
⑮済州島
最後に、結構気づいていない人が多い場所。それが済州島ではないだろうか。済州島が独立する可能性はないにしても、15世紀初め李氏朝鮮に完全併合されるまでは、この済州島には、耽羅王国という国が存在していた。朝鮮半島の百済、統一新羅、高麗に内属する形ではあったが…。
にしても、私が済州島に行って感じたのは、やはり人の顔が平均的に少し違うことと、済州島にいると不思議と韓国にいるという感覚よりも、何か新しい国に来た感覚を覚えることだ。
つまり済州島には親日が多いと言われていることからも分かるように、済州人として朝鮮半島の韓国人とは違うイデオロギーみたいなものがあるのかもしれない。
で、私も記事を作成するうち、そして実際に行くうちに気づいたのは、済州島と半島の人の顔の違いを簡単に言うと、済州島にはサハ共和国あたりに今も住んでいるエヴェンキ系の顔が少ないということなのである。
「「エヴェンキ人」と「韓国人」の顔が似すぎている件と、韓国における顔の種類(パターン) TOP5」
もちろん私が思うことであり、信ぴょう性に欠けるけどね…。けどね、エヴェンキ顔は半島には多い顔だけど、やはり以下を見ても分かるように済州島はもうちょっと南方寄りの顔のだよね…。(南方系だけど北方系に分類される。というような顔立ち)
「済州島と、朝鮮半島の人の顔が全然違っていた件(また、なぜ韓国の中でも、済州島の人々は親日なのか? )」
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